インビザラインのIPRはいつ行うの?

こんにちは。神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックです。
インビザライン矯正で行われるIPRとは、歯と歯のあいだのエナメル質をほんの少しだけ削って、スペースをつくる処置です。前回のブログでは、IPRの処置内容や痛みについて詳しくご説明しました。
今回は、「そのIPRは実際にいつ行われるのか?」というタイミングについて解説します。
目次
IPRを行うタイミング
IPRは、歯の表面をわずかに削ってスペースを作ることで、歯が並ぶ余地を確保する処置です。そのため、歯がある程度動いてきて「ここで隣接面のスペースを作る必要がある」という段階で行うことが一般的です。
インビザラインでのIPRは、治療の途中で何度か行われる場合が多くあります。ほとんどの場合、矯正開始から数枚目~中盤あたりのアライナー交換時期に組み込まれており、患者様の歯並びの状態や治療計画によってタイミングが決まります。
特に、歯並びの凹凸(叢生)が強い方や、歯を抜かずに矯正を進める場合には、IPRを行うタイミングが複数回に分かれることもあります。一度にまとめて行うのではなく、歯の動きに合わせて段階的に行うことで、無理のないスムーズな歯列移動が可能になるのです。
事前に「いつ」「どの歯に」行うかがわかる

インビザライン治療では、事前に3Dシミュレーションを行い、どの段階でどの歯にIPRを行うかが計画されています。このシミュレーションによって、IPRが必要なタイミングや範囲があらかじめ明確に決まっているため、治療開始前に「何枚目のアライナーのときにIPRを行います」と説明を受けることが一般的です。
ただし、実際の歯の動き方や歯ぐきの状態によっては、計画よりも少し早めたり、遅らせたりする場合もあります。歯科医師が進行状況を見ながら柔軟に判断し、必要なタイミングで安全に行います。
IPRが行われるのはどんなとき?
では、具体的にどのような場面でIPRが行われるのでしょうか。以下のような状況が該当します。
歯が並ぶスペースが不足しているとき
抜歯せずに歯並びを整えたい場合、IPRでわずかにスペースを作ることで歯を動かせるようにします。
歯の大きさの調整が必要なとき
隣り合う歯の大きさに微妙な差がある場合、IPRで調整することでバランスの取れた歯並びに整えます。
歯のガタつきが解消されてきた段階
ある程度歯が動いてきた段階で、さらに歯列を整えるためにIPRが行われることもあります。
まとめ

いかがでしたでしょうか。インビザラインでのIPRは、治療開始から中盤にかけて、歯の動きに合わせて必要なタイミングで行われます。治療計画のシミュレーション段階でいつ行うかが決まっているため、事前に把握することが可能です。
矯正について気になることがある方は、ぜひ神戸の歯科医院そうあいデンタルクリニックにご相談ください。